【読んだ本】金持ちになる男、貧乏になる男

金持ちになる男、貧乏になる男(スティーブ・シーボルド著)★すべて必然かも

貧しい環境で育った著者は、お金持ちになる秘訣を探るために大勢のお金持ちに会ってお金持ちの人の傾向を調べ、その結果に基づいて行動したところ、自分も億万長者になれたのだそうです。

この「金持ちになる男、貧乏になる男」の本は、お金持ちになるタイプと貧乏になるタイプの物の考え方の違いが分かりやすく書かれています。


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「貧乏になるタイプ」は社会で重要な存在

会社には、アイデアを生み出すクリエイティブなリーダーが1人と、そのリーダーの発想を実現するために働く大勢の社員が必要だと思うので、全員がこの本の「金持ちになるタイプ」だったとしたら社員がいなくなってしまい、労働力がないために実現されないアイデアばかりが生み出され、何も実行できない状態になってしまいます。

人間の体に当てはめると、この本の「金持ちになるタイプ」は脳であって、「貧乏になるタイプ」は手や足などの肉体です。
いくら優秀な脳があっても、しっかりとした肉体がなければ人間の体はうまく機能しません。

そのような重要な役割を担っているタイプの人を「貧乏になる男」というようなちょっとダメな人みたいな表現しちゃうのはあんまりよくないんじゃないかな…という気がします。

でもこの本では「貧乏になる男」という表現をしているので、ちょっと違和感はあるのですが、そのままの表現を使って話を進めます。

「貧乏になるタイプ」が貧乏になる本当の理由

この本の「貧乏になるタイプ」はどうして貧乏になるのかというと、けしてその人がダメだから貧乏になるわけではなく、仕事を続けていくためには貧乏である必要があるから貧乏になるようにコントロールされているんだと思います。

つまり、この本の「貧乏になるタイプ」の人に向いている仕事は、生活費を稼ぐという目的がなければ働く気になれないような労働的な仕事が多いので、生活できるぎりぎりぐらいにしかお金が儲からないようなしくみに必然的になっているわけです。

たとえば、深夜にコンビニが開いているのはコンビニで働いている店員さんがいるからで、コンビニに沢山商品が並んでいるのはそれらを工場で作る仕事をしている人がいるからで、もしそういう人たちがみんなもう一生働かなくてもいいぐらいのお金を一気に稼いじゃったら働くのをやめちゃうだろうし、そうなったらコンビニも営業できないし、営業できてもそこに並べる商品が何一つないという状態になってしまいます。

そうなったら、みんながお金持ちになったって、そのお金を使う場所がなくなってしまうので、お金はただの紙切れになってしまって、自分で食べる物は自分で農作物を植えたり狩りをしなきゃいけないというような時代に逆戻りになっちゃいます。

だから、生活費を稼ぐという目的での労働が継続されるぐらいのお給料しか労働者に支払わないというのは、この文明社会を維持していくためには絶対に必要なルールなのかもしれません。

一方、この本の「金持ちになるタイプ」はクリエイティブなことをする事自体に喜びを感じているので、お金があってもなくても精一杯働きます。

なので、そういうタイプの人はお金が儲からないようにコントロールする必要がないわけで、それよりも、充分なお金があって仕事に専念できるよい環境をつくっておいたほうがいいアイデアを沢山生み出すことができるので、必然的にお金が儲かるような仕組みになったのではないでしょうか。



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